日常のちょっとした行動で、脳を活性化しよう
頭は、筋肉と同じで、鍛えるほど強くなります。
逆にいうと、運動をさぼっていたら身体と同じように
たくさん脂肪がついて身動きが遅くなってしまいます。
だらしない脳みそを引き締めるのに、
難しい数学の問題集を解く必要はありません。
じつは、カンタンな行動で脳の力は鍛えられるのです。
1 毎日あたらしいものを読む
本でも雑誌でも、ブログ記事でも構いません。
とにかく、毎日あたらしいものを読みましょう。
脳は、あらたな刺激をうけることで、活性化します。
いままで馴染みのないジャンルに挑戦することも、
ひとつの賢いやり方です。
たとえば、ふだんマンガしか読まない人なら、
ちょっとカタい文学作品に挑んでみる。
実用書ばかり読んでいるリアリストなら、
思い切ってラブロマンス小説の世界に没入してみる。
脳には、未知のものを既知に変えていくときに、
ドーパミンを放出する仕組みを持っています。
この物質こそ、幸せ、喜び、楽しみの元素なのです。
だから、毎日同じことばかり繰り返していると、
どんどん生活がつまらなくなっていきます。
あたらしいこと=どうなるかわからないこと、です。
あなたが「不安」のシグナルを受け取る未知の体験は、
じつは、最高の刺激になる可能性を秘めています。
2 トリビアを知る
ムダな雑学をいろいろ調べてみましょう。
これも本を読むことと同じで、知的な刺激になります。
日常生活でまったく気にしていない身近な現象が、
「そうだったんだ!」と新鮮味をおびて見えてきます。
ハイジャックの語源は、
強盗が「Hi, Jack?」と馬車を呼び止めていたから。
これは、まったく使いどころのないムダな知識です。
しかし、使えるか、使えないかは関係ありません。
「へぇー、なるほど」と思うこと、
新たな知識に感心することに大きな意義があります。
世間で、雑学王と言われている人たちをみてください。
みんな創造的な仕事をしています。
頭のいい人は、ムダ知識も含めて、物知りなのです。
3 脳によい食べ物を摂る
脳は、体重のたった2%の重量しかありません。
しかし、そのエネルギー消費量は、20%にのぼります。
脳のエンジンを回すは、大量の燃料が必要なのです。
オメガ3、オメガ6といった脂肪酸も必要になります。
これは、脳の6割が脂肪から出来ているためです。
一般的に次のような食べ物が頭に良いとされています。
▼穀物
ナッツ類、豆類、食物のたね(チア、ひまわり)
▼野菜類・果物類
アボガド、トマト、ブロッコリー
ホウレンソウ、紫キャベツ
一時期、流行した炭水化物ダイエットは、
脳のはたらきを鈍くする危険性があります。
ご飯はしっかり食べましょう。
4 定期的にストレスを開放する
脳は、ストレスに敏感に反応します。
ずっと息抜きせずに働いて、ストレスを貯めこむと、
だんだんとはたらきが鈍くなっていきます。
なんだか疲れているなあ、と感じたら、
思い切って一日中遊んでみましょう。
「そんな時間はない」という人は、
10分でも5分でもいいので、静かな場所で座って、
しばらく目をつむり、瞑想してみましょう。
瞑想は、脳の血流を増やし、脳そのものの容量を
大きくすることが、研究によって示されています。
5 早く寝る
睡眠不足は、脳の敵です。
テスト前に徹夜で勉強すると、
試験中、頭がぼーっとしてうまく働いてくれません。
なにか質の良い作業をしようと思ったら、
睡眠は、決して欠くことのできない基本条件です。
「あまり寝る時間が確保できない」
と言う前に、自分の生活を点検してみてください。
ほんとうに時間を確保できないでしょうか?
夕食や入浴を済ませたあとに、
だらだらとバラエティ番組を見る時間を
思い切って睡眠に充ててみてください。
まとまった時間がとれないという方は、
日中、15分ほど軽くまどろむだけでも、
瞑想と同じくリラックス効果が得られるはずです。
6 頭を使うゲームをする
「脳トレ」ブームがありました。
トレーニングには効果がないという説もありますが、
何もしないでいるよりは、ずっと有意義です。
頭を使うゲームの代表格に、
そのほかにも、スマホアプリで検索すれば、
無数の新種パズルゲームが見つかります。
面白そうなものを見つけたら、
どんどんチャレンジしていきましょう。
楽しみながら、脳を活性化することができます。
まとめ
決まりきった習慣をこなすだけではつまらない。
というより、なにかを習慣化するということは、
脳が手抜きのしかたを覚えるということです。
何かに習熟した人は、素人と同じことをしていても、
脳の活動量が低いことがわかっています。
道を究めるには、同じことを繰り返すしかありません。
そのはたらきも大事です。が、やはり一方で、
新しいことをどんどん取り込むことも大事です。
「毎日あんまり楽しくないなあ」と感じている人は、
お決まりの習慣をぶっ壊しましょう!